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着物 制作現場レポート2

2014/10/24 着物 制作現場レポート
着物 制作現場レポート2

型紙を使用した、丹念な手作業による色付け作業

RENCA受注センターの竹中です。

前回(着物 制作現場レポート1)は着物の制作過程において重要な染型紙についてお伝えさせていただきましたが、
今回は、その染型紙を使用した「色付け工程」をご報告いたします。


上の写真のように、加工板に白生地を張った上に型紙を使用して、糸目、色型糊、刷り等を使用しながら染料による着色を行っていきます。

この作業では、「1枚1枚の型紙をかさねても柄に狂いを生じさせない事、指示された技術を支持された配色で行う事」を基本として、大切に作業されているとの事でした。
実際に目の前で見せていただいたのですが、的確かつスピーディーにどんどん着色されていきます。

加工板に反物の白生地が張られているわけですが、表が終わったら次は裏も同様に着色。
しかもデザインや柄によって、型紙を何種類も使って着色を重ねてゆきます。


本当に時間と手間のかかる作業です。
 
着物 制作現場レポート2

色付け作業がなされ、柄が浮かび上がる


まだ完成ではないですが、綺麗な柄が出来上がりました!
こうやって着物の柄が1枚づつ出来上がっていくんですね。

多くの人々が大量生産品に慣れた現在において、この1枚1枚の丹念な工程を施された物を身にまとう機会は本当に少なくなりました。
日本だけではなく世界的に見ても同様だと思います。

しかし、日本には「着物」という素晴らしい衣装・文化が今も存在し、お宮参りや七五三、成人式、結婚式などの人生の節目において着用する機会がございます。
その折に日本の文化に触れ、礼節を学び、家族や友人を祝ったり楽しんだりできるのですから、これは本当に幸せなことですよね。



現場では、このブログでは紹介しきれないほど他にもたくさんの素敵な柄が色付けされていきました。
時間を忘れるくらい楽しいひと時でしたよ!




次回は、「引染」という染の工程をご紹介したいと思います。
それでは。


 

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