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着物 制作現場レポート4

2014/11/25 着物 制作現場レポート
着物 制作現場レポート4

洗って蒸す工程


RENCA受注センターの竹中です。


今回は、「蒸し水洗」という工程をご報告いたします。
前回のレポblogでは、大迫力な大島紬の仕上げ動画「制作現場レポート(番外編)」がございましたが、
今回ご紹介する「蒸し」の工程も中々迫力がございました。


まずは水洗い。
着物制作現場レポートの「2、色付け」や「3、ぼかし染め」でご紹介させていただいた工程で、
余分に付着している染料を洗い流す作業です。


ご訪問させていただいたときは、残念ながら水洗い工程は既に済んでおりました。
しかしその後の迫力ある「蒸し工程」を見学させていただけましたので幸いでした。


蒸すことによって、染料が繊維の中に深く吸着するようです。


 
着物 制作現場レポート4

蒸し器に入る準備をする着物たち


写真のような専用の器具に、蒸気がまんべんなく当たるように着物が掛けられ
蒸し器の中に入っていきます。

着物がこれから入る蒸し器は、かなり大きな蒸し器でした。
小さい蒸し器なら小籠包屋さんなどで見慣れていますが、これだけの蒸し器は巷にはなかなかないですよね。

 
着物 制作現場レポート4

蒸す温度は100℃、しかも1時間。


ゆで卵がすぐに何個も出来そうな蒸気。中は暑そうです。
しかし着物は染を定着させ、色も変化し、まるで生き物のように、完成に向けてどんどん姿を変えてゆきます。


着物制作の素敵なところは、こうした手間暇をかけた工程の多さもさることながら、
工程を経ることによってどんどん姿を変え美しくなっていく事ではないでしょうか。


次回のレポートではいよいよ仕上げの工程に移ってゆきます。



 

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